Friday, June 15, 2007

150円のタオルセット

今週の木曜日〜金曜日は中学部の宿泊学習で三重県立鈴鹿青少年センターに行って来ました。よく考えるとそこは私が高校の頃利用した記憶があって、その頃壁に掛かっていた般若心経の織物が、だから30年間ずっとそこにあります。総合研修館とよばれる体育館のようなホールのピアノはその時の“つどい”で弾いたYAMAHAの初代CF(フルコンサート)です。弾いた、といってもバッキングです。なつかしい建物です。

今回の宿泊で持っていくのを忘れた石けんを現地で買いました。石けんだけでは売ってなくて、タオル、歯ブラシと歯磨き、そして石けんの「タオルセット」でした。この3点がジッパー付きの小さな白いビニールの袋に几帳面に入っていました。これで150円。タオルは薄め小さめでちょっと頼りないタオルです。でも、この150円の「タオルセット」の文脈を思うとただ事ならぬ波風が自分の中に立ちました。大量生産でそれなりの収益を上げているのかも知れませんが、そして、袋詰めは機械化されているのかも知れませんが、私は手作業でその作業をしている人たちの存在を想像してしまいます。1つ1円というような単価の仕事に携わる人たちのことです。時給に換算すると私の方がはるかに高いはずですが、でも、生活の糧という文脈では何ら変わりはありません。ワーキングプアとよばれる人たちを産み出す社会構造の“からくり”に気づかされます。

梅雨入り2日目にして早くも中休みで、この土日はアテンザの久しぶりの洗車とたまっている洗濯、そして、夏支度です。

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