Saturday, March 31, 2007

明日から特別支援学校

明日から新年度です。勤務先の養護学校が特別支援学校と名称が変わります。今日、出勤したら校門前の案内標識の校名を高所作業車で直しているところでした。三重県立特別支援学校北勢きらら学園となります。大きな節目ですが、これまで築き上げて来た教育実践のよさは確実に継承していきたいと、曇り空をバックに新しい校名表示を見つめてしまいました。

今日、やっと机の周りを片づけました。開校当時の書類もあってかなりのものを整理することになりました。なんとか新年度をすっきりした中で迎えることができそうです。

地元で行うボランティア養成講座の企画書を作っています。全国特殊学校長会が「ボランティアの手引き(初級編)」のリーフレットを作成したばかりで、これも活用したいと考えています。援助や支援は決して一方的なものではありません。ともに何かをなすことの喜びとその豊かな関係性の価値を伝えることができたらと、難しいことですが、先達の言葉を借りながら価値ある講座にしていきたいのです。

Monday, March 26, 2007

金子郁容のメッセージ

夜、ふと気になってネットで検索したことがありました。キーワードは金子郁容で、京都市立西総合養護学校のコミュニティ・スクール・フォーラム2006で聴いた彼の講演がとても重要なメッセージを伝えているように思ったからです。彼の本を2冊、ネットで注文しました。「弱さが力になる」とはどういうことなのか、「ボランティア」とはどういうことなのか、「コミュニティ・スクール」とは何なのか、彼の思索の中に社会の未来が見えるように思えます。志は大きくもちたいものです。

アテンザのタイヤの空気圧を規定の2.2に近づけて2.3kg/cmにしました。シャーシーとタイヤと人と、この三者がなじまないと車はスムーズに走りません。私は今のタイヤになじめそうにありませんが、シャーシーとタイヤはほどよくなじんで勝手に走っている感じです。とにかくスムーズに走ります。燃料計と距離計を見ているとこれまでにない高燃費となりそうで複雑!

Saturday, March 24, 2007

「愛の語らい」

朝から身体に力が入らず休養日としました。昼過ぎに届いたステファノ・ボラーニ・トリオの「愛の語らい」は郵便受けからアテンザに直行となりました。「愛の語らい」のピアノがBOSEから流れるのを待って車を出しました。「愛の語らい」は東名阪を走っていてFMで聴いてその甘いピアノの音が印象に残りました。タイヤのノイズがほとんどなくなったアテンザで聴くジャズはまた格別で何が幸いするやら…というところです。

市内の古書店で辻邦生の『辻邦生全集全六巻2 夏の砦』(河出書房新社 1972)を見つけて購入しました。この本は半年くらい前にその古書店で見つけて2〜3日して買いに行ったらもうなかったという1冊です。売り場のリニューアルでしばらく見つけられなかったのかも知れませんが、“あいつ”にやられたと思った1冊でした。“あいつ”とは、市内に住むクラシック・ファンの同級生で、辻邦生が好きなところも私と同じ、古書店巡りも隙のないこまめさです。今日買ったこの本はそのときの本とはちがうかも知れませんが、手に入れることができてほっとしています。この本は「創作ノート」を収録しているのでプレミアムものです。35年前の1200円が1500円でした。何!35年前! ぼろぼろの硫酸紙も大切にします。

ブログ「うちの食卓 Non solo italiano」が本になるとのことです。本になってもいいなと思っていたサイト(ブログ)です。とにかく写真が素敵です。なぜか縦型の写真ばかりですが、それが意図されたもの?だったら脱帽です。

Friday, March 23, 2007

わがままな脳

ここ何日か出勤すると息をつく間もないくらいで体重も下降の一途ですが、やっとそれなりに片付いて一息です。時間ができたら好きな音楽を聴きながらどこまでもドライブしたいと思うところですが、どっこい、タイヤ選びでつまずきました。

事はアテンザの夏タイヤ調達です。大きなブロックパターンのお手頃の横に少しばかり値段の高いタイヤがあって、これは複雑なパターンでした。聞くと、大きなパターンは騒々しいが複雑なパターンは静かで乗り心地もいいとか。それではと後者にしました。ところがこれがおもしろくない。アテンザが普通の車になってしまったみたいです。そういえばアテンザの標準タイヤは大きなブロックパターンで騒々しい! 轍を低速で乗り越えようとするとショルダーがくだける。アクセルに車の挙動が敏感に反応する。凸凹で飛び跳ねる。そんな癖があるからねじ伏せてのドライブです。新しいタイヤはそんなことがなくて素直。基本性能がいいということでしょう。爽快といえば爽快です。でも、おもしろくない。人ってわがままなものだ。そのわがままは脳のわがままなんですけどね…

Wednesday, March 21, 2007

ペーター・シュライヤー指揮のモーツァルト

右手の親指の関節が字を書くときキリリと痛んでこれが気になっています。原因はと考えていて、教員免許状申請用紙をボールペンでしっかり書き過ぎたことことに思い当たりました。キーボードばかり使っていて、ペンでしっかり字を書くことが負担だったようです。けっこうな痛みです。いちばんキリリと来るのは手帳にスケジュールとタスクを小さな字で書くときです。万年筆を使うべきか… 左手の手首は演劇用のドアを作ったときから痛い。リハビリにと2kgのダンベルでゆっくり身体を動かす。たかが2kg、されど2kg、身体の筋肉のひとつひとつが目覚めるようです。

ペーター・シュラーヤー指揮オーケストラ・アンサンブル金沢の演奏会に行って来ました。ペーター・シュライヤーはほんとになつかしい。シューベルトの「美しき水車屋の娘」をギター伴奏で歌う彼の歌を大阪厚生年金会館で聴いたのは25年前のことです。「美しき水車屋の娘」はギター伴奏がオリジナルではないのかと思わせるくらいの完成度で、私はますます彼の歌うドイツ歌曲に惹かれるようになりました。その頃のペーター・シュライヤーはバッハの宗教曲のレシタティーボの録音も数多くこなして輝いていました。そのペーター・シュライヤーは、今、ステージの指揮台の行き帰りも歩きにくそうで、指揮台から降りるときはバーに手を添えても不安そうでした。でも、彼が指揮する音楽はまさしく現代、今、この時、コンテンポラリーの音楽でした。全体的にアップテンポで強弱の幅も大きく、適度な緊張感をキープしながらもドライな印象です。でも、モーツァルトの「レクイエム」でははっとするくらいの“神々しさ”を感じるときがありました。モーツァルトの「レクイエム」を初めて聴いたとき感じた戦慄をしばしば思い出していました。オーケストラ・アンサンブル金沢はそれこそ珠玉の小編成オーケストラでした。シューベルトの「未完成」のテーマを奏でるクラリネットは初めて聴く音でした。クラリネットの音という印象ではなく、リードそのものの振動が手を伸ばせば触れることができるような音でした。琴との共演は、指揮が見えない位置なのにどうしてそんなにも合うのかと不思議でした。愛知県芸術劇場は勤務先から1時間余で行くことができました。コンサートホールはまさに異次元の空間でした。非日常の空間をもっともちたいと思いました。不思議なことに日常が構造化されます。

構造化といえば自閉症の支援です。今日は市内で開催された自閉症の支援の講演会に行きました。自閉症の診断は「散文的」(石川 2000)ですが、脳科学のパラダイムで納得してしまう部分があるのは相当な核心があるからだと思います。講師の知見に脱帽です。レファレンス化された「タグ」同士を結ぶもの、そのひとつが音楽であるというのが私の持論ですが、音楽療法のシーンを凡化することも実際は難しい。でも、その難しさを克服するパラダイムが教育、教育プログラムであることを私は確信しています。教育が教育の言葉で自らの価値を語ること、教育費が一般財源化される状況の中でその意義は何ものにも代え難く、喩えようもなく大きい。

Sunday, March 18, 2007

ドナルド・マクドナルド・ハウス

昨日今日といくつか書き物をして終わりました。三重ミュージック・ケア研究会が日本ミュージック・ケア研究会の登録団体として認定されたこともあって、音楽療法関係の書き物は力が入ります。責任の重さを実感します。

琴の演奏会に行きました。「おもしろ箏(そう)な会」と題する演奏会で「発表&邦楽器と洋楽器によるコラボレーション」とのサブタイトルがあります。伝統音楽のよさもわかるつもりですが、私にとってはやはり現代曲が楽しめました。洋楽器、ピアノとフルート、ヴァイオリン、ドラムスとの共演では、ダイナミクスの幅や音色の多彩さなどの表現力で洋楽器のアドバンテージを感じました。でも、琴に潜在する表現力はもっとあるはずで、ここは作曲家に期待するところでしょうか。地方都市でこのような意欲的な演奏会がもたれることの主催サイドの志の高さに敬服です。

昼、マクドナルドに行って「財団法人ドナルド・マクドナルド・ハウス」の募金箱に目が留まりました。三重県の子どもたちもたくさん県外の病院で入院をしています。養護学校に勤務していると県外の病院で知り合った三重県つながりのエピソードを聞くことがあります。三重県にも産科からの小児専門病院ができることを切望し、私も何かしらの力になりたいと思うのです。

来年度の手帳はフランクリン・コヴィーのコンパクトサイズ、モンティチェロに決めました。40mmリングのアンティーク・バインダーはどれほどのエイジングを見せてくれるでしょうか。素材の厚さに期待しています。

Tuesday, March 13, 2007

白州次郎の流儀

夜、思い立って古書店に『白州次郎の流儀』(白州次郎 白州正子 青柳恵介 牧山桂子 他、新潮社 2004)を買いに行きました。「マッカサーを叱りつけた日本人」というエピソードに象徴される彼の、車好き、スピード好きというところが私にとってたまらない魅力です。

この日曜日は雪が舞う寒い日でした。ミュージック・ケア初級総合研修三重会場が終わりました。最終日の今日は30曲の復習と午後のセッションと、充実した実り多い一日でした。155期生のみなさんの健闘を祈っています。

「音楽療法を音楽の言葉で語りたい」という私のこだわりが刺激されて何冊か本棚から出して来ました。
ノードフ&ロビンズ『障害児教育におけるグループ音楽療法』(人間と歴史社 1998)
クライブ&キャロル・ロビンズ『ポール・ノードフ音楽療法講義 音楽から学ぶこと』(音楽之友社 2003)
ケネス・エイゲン『障害児の音楽療法 ノードフ・ロビンズ音楽療法の質的リサーチ』(ミネルヴァ書房 2002)
井上直幸『ピアノ奏法 音楽を表現する喜び』(春秋社 1998)
若尾 裕『奏でることの力』(春秋社 2000)
これにプラスして、若尾裕がカワイの『あんさんぶる』に執筆しているエッセイです。
『ポール・ノードフ音楽療法講義』の言葉は音楽の言葉そのものだと私は思います。音楽論としてのアーテキュレーション(楽曲分析)がそこにあります。音楽のパラダイムがイニシアチブを持つ音楽がそこにある。音楽療法の音楽は音楽として美しくなくてはならない、と私は思う。

Saturday, March 10, 2007

愛の挨拶

愛の挨拶
木曜日に勤務先の養護学校で卒業式がありました。その日の朝は冷え込んで鈴鹿山脈はうっすらと雪化粧をしていました。卒業式が始まるまで、式場には「愛の挨拶」と「カヴァレリア・ルスティカーナ」が流れていました。「愛の挨拶」の冒頭のチェロは喩えようもなくあたたかい音でした。増設したPAは手を伸ばせば触ることができるような音の輪郭を描いていました。このBGMに“幸せ”を感じたのは私だけではなかったようです。卒業生の門出とこれから出会う新しいつながりをこの上なく祝福する音楽、音でした。

Sunday, March 04, 2007

本と食器

3月の日曜日のポコ・ア・ポコは8家族のみなさんに来ていただきました。とても暖かい日で、早々と暖房を切ってゆったりとセッションを進めました。みんなみんな一生懸命セッションに臨んでくれて感謝しています。今月も終わりのシャボン玉をずっと見つめることができました。

日曜日の朝はNHK-BS2の「週刊ブックレビュー」が楽しみで、今日は朝食をとりながら観ていました。私は毎朝ヨーグルトを食べます。もちろんプレーンで、ご飯一膳くらいずつ食べるので消費量はけっこうなものとなります。蓋の内側に入っている別袋のグラニュー糖は台所のかごに山積みです。1年くらい前にヨーグルトを食べるときに使っていた陶器を割ってしまいました。青磁のような風合いでお気に入りでした。以来、雑貨店の前を通る度にヨーグルトを入れる食器を探していますがなかなかいいものがありません。そうして食器たちを見て回るのも楽しみなのですが。私が購読している新聞も日曜日は読書のページが4ページあって楽しみです。そうして本について見聞きすることは食器売り場を見て回ることと似ているように思います。

Saturday, March 03, 2007

小児科で

今週のNHK-TV「プロフェッショナル」はシリコンバレーで半導体開発の会社を起業した渡辺誠一郎でした。彼もMac使い…ということはさておき、彼の“メモ”はMacの15インチのノートに書き込んであって、そのファイルの拡張子は.ppt、つまり、マイクロソフトのPower Pointでした。スライドにメモをしてあるかのようでした。思い出したのがマイクロソフトの「One Note」で、そんな感じでした。テキストも画像も音声も、デジタルファイルであれば何でも貼付けられます。渡辺誠一郎は1枚のメモを数年にわたって書き込むことがあるとのことでした。「One Note」はそうやって使うものなのかと腑に落ちた次第です。

映画「マリー・アントワネット」で印象的だったシーンに、廊下を歩くマリー・アントワネットの姿がありました。ベルサイユ宮の廊下、というのだろうか、回廊のような所を歩くシーンです。14歳で嫁いだ彼女が、好奇心に目を輝かせながら、胸を躍らせながら、悩みながら、思案しながら、そして、ついには、打ちひしがれて歩く姿と、そして、そのときどきの音楽が、ベルサイユ宮で翻弄された彼女の諸相を描いていました。このシーンの音楽たちが印象深いのはかなり仕組まれた構造だからでしょうか。

所用で小児科に行きました。発達障がいの子どもがたくさん来る病院ですが、今日は知っている子はいませんでした。小児科はあかちゃんや子どもがたくさんいてすごくかわいい! 医師になるなら小児科医だと思いました。そこでミッフィーのシールをお土産にいただきました。春だから黄色地のシールにしました。

昨夜は地元の市が夏休みに行っているサマースクールのボランティア養成講座のプランニングでした。伝えたいメッセージがたくさんあります。私もPower Pointのスライドにメモして構想を練ろうか…