Friday, October 27, 2006

赤い椅子

職員室の私の椅子が壊れて注文していた新しい椅子が届きました。色は赤です。「これ、誰の?」「三重県でここだけとちがう!?」「青がいちばん落ち着くと思うけど・・・」といろいろ言われながらの“納品”でした。でも、グレーの事務机やロッカーに囲まれた“私の場所”にワンポイントができました。赤はパッションの色、一時たりとも安閑と落ち着いていられない私の毎日にマッチする色です。座ってしまえば見えない椅子の色ですが、赤い椅子に向かって進むとき、赤い椅子にズーミングするような錯覚があって、私の中に波風が立つようで一目で気に入ってしまいました。

週末の今夜はレンタルショップに寄って映画「オペラ座の怪人」をレンタルしました。どのシーンも密度が高くて圧倒されます。アンドリュー・ロイド・ウェッバー自身が担当した音楽は圧巻です。でも、彼の歌はサラ・ブライトマンで聴きたくなります。「オペラ座の怪人」のDVDを止めてiTunesでサラ・ブライトマンを聴きながらキーを叩いています。

いっしょにレンタルしたのはブーニンの「ショパン:ワルツ全集」と加古隆の「風のワルツ」のCDです。今なお新鮮なアーティキュレーションのブーニンのショパンは素敵だ。そして、加古隆の3拍子は聴く人の心を大きく揺さぶる。どちらもピアノ曲、そして3拍子でした。

Monday, October 23, 2006

この夏のアーカイブ

大雨洪水警報の中、高速を帰ってきました。前も見えないくらいの大雨でしたがアテンザは何事もないかのように安定して走りました。ウェットの路面はドライよりもタイヤのノイズが少ないのかも知れません。X-JAPANがいつになくよく聴こえました。アテンザを追い越すクラウン・アスリートの円いテールランプが水煙の中に消えて行く様はきれいでずっと追っていきたいと思いました。松阪インター付近は雨が上がりかけていました。松阪の夜景はもっときれいでした。

ポコ・ア・ポコの準備が終わった会場で私が必ずはじめに聴く曲があります。「ひらけ! ポンキッキ」の「またね」です。セッションで使っているPAで聴くこの曲はストリングスの導入に続くアコースティク・ギターが私の気持ちをきりりと引き締めます。橘いずみの歯切れのいい歌声も気持ちがいい。私の身体が納得する歌です。ポコ・ア・ポコのスタンバイ完了です。ところで、「またね」は保育園の卒園の歌です。クオリティの高い曲、そして、アレンジ、演奏、録音です。

未消化のものがときどき私の頭を占領することがあります。この夏はあっという間に過ぎてしまいましたが、今になってアーカイブが紐解かれるようにこの夏の出来事のひとつひとつが私の頭の中を占めるようになっています。

今日は、8月はじめに勤務校で行った音楽療法の研修会の参加者アンケートの集約が届けられて考えさせられることがいくつかありました。どんな資料を用意したのかさえ忘れていました。アンケートに率直に回答していただいたみなさんに感謝しています。そして、そうして私の思索と音楽療法の実践をいっしょに検証していただける場があることに感謝しています。

この夏のアーカイブがすべて紐解かれるにはまだまだ時間がかかりそうです。

Sunday, October 22, 2006

されどD30、されどKiss Digital X

10月のポコ・ア・ポコは12家族のみなさんに来ていただきました。きれいに円く座っていただいて、それも落ち着いたセッションにプラスになっていたのだと思います。最後のシャボン玉を、誰も立たずに、じっと見つめていて、整った構造の空間でした。

EOS Kiss Digital X が届きました。・・・されどKissと観念してしまう完成度です。実用上、文句をつけるならその小ささしかありませんが使いやすい重さです。
私のDSLR(デジタル一眼レフ)は奇しくもキャノンの初代D30と最新モデルKiss Digital Xとなりました。D30は300万画素、Kiss Digital Xは1000万画素です。価格は四分の一です。D30は何だったのかと思うかも知れません。でも、D30の懐の深い画像は解像度を超えたクオリティがあって銀塩かと見紛うほどです。ボディはEOS 1シリーズを超える頑丈な造りで、使い方を間違わなければ今でも現役です。明るい単焦点レンズで渋く使っていきたいと思います。

Sunday, October 15, 2006

映画「ターミナル」

今日は分刻みの日曜日でした。

夜、一息ついて寄ったレンタルショップで「ターミナル」のDVDをレンタルしました。空港という非日常の空間にあってもいい、ほんとにあるのでは!?と思わせる映画です。空港の貨物セクションは、学生時代、トラックのターミナルでアルバイトしたときの感覚を思い出させてくれます。その頃、私はチェロを買うために時給の高い深夜のアルバイトをしていました。長距離トラックから京都ターミナルに下ろされる荷物の仕分けです。山積みの荷物と長距離トラック、体を張って仕事をする運転士たち、仕事の合間の読書、そのどれもが今の私に続く大切なメッセージを分けてくれました。「ターミナル」の主人公たちの毎日はその頃の私です。トランジッションの人たちです。

iTunes Storeでアンドレア・ボチェッリ&夏川りみの「Somos Novios」を試聴して購入しました。ジャンルはなぜかラテンですが、それはそれとして、この曲の出来映えはすごくいい。このふたりのセッションは誰のプロデュースなのだろう。

Saturday, October 14, 2006

空港と写真と


一雨ごとに朝夕は冷えていきます。家の前のハナミズキ並木は少し色づいて、逆光の朝日を浴びて浮き上がるように光る様はとてもきれです。でも、西方の堀坂山から吹き下ろす冷たい風がひとたび通り抜けると紅葉した葉は一晩で落ちてしまいます。今しばらくの初秋の輝きです。

今日はセントレアに行ってきました。ユニバーサルデザインのリサーチです。写真を撮ったりメジャーで測ったりと、不審者と思われても仕方のない行動をしてきました。一通り見て回ったあとはスカイデッキで飛行機が離発着するのを見ていました。セントレアは小型機が多いのでジャンボジェットや中型機の存在感がとても大きな印象です。飛行機も新幹線もコンピュータも、私はテクノロジーの固まりが好きです。空港もその異空間が好きになりました。スターバックスのカプチーノで一息入れたら日暮れ間近で急いで車に戻りました。
Photo:Canon EOS D30+EF28〜135mm F3.5〜5.6 IS USM,Parameters:Standard,PhotoShop LE

セントレアの往復で車で聴いたのはX-Japanです。いつになく音がきれいに思いました。

先週、NHK-TVの「プロフェッショナル 仕事の流儀」で写真家上田義彦の特集を観ました。あれもこれも彼の作品だったのかと、気になっていた写真・映像の正体が判って賦に落ちるものがありました。やわらかな色調の彼の映像はスローフードのようですが、撮影の現場は息を呑むような張り詰めた空気に満ちています。彼の現場でも「体が動く」という言葉がありました。
茂木「シャッターを押す瞬間てのはどうやって決めてるんですか?」
上田「体が動きますね。反応してしまいます。」
テロップ「脳は1秒前から準備する」
体の反応は脳の反応です。自ら鍛えた脳こそ体を動かすのだと思います。そこに「自分を信じる」という世界がある。新しいページをめくるのはそれがあってから。自らを鍛えないと何も起こらない。

Monday, October 09, 2006

騎士たちの踊り

3連休で名古屋に行くことがありました。JRや地下鉄の駅の構内はSoftBankのロゴで溢れていました。SoftBankはvodafoneを買収して勝算はあるのかと思っていましたが健闘しているとのこと。その好調ぶりに音楽が貢献しているというのが私の考察です。プロコフィエフの「ロミオとジュリエット」から「騎士たちの踊り」です。テレビのCMで流れている印象的な音楽です。

私がこの曲を知ったのは大学生の時です。当時の私はお金が続く限りカセットテープを買い込んで、ときには講義もさぼってFM放送のエアチェックをしました。その中にプロコフィエフの「ロミオとジュリエット」がありました。私はただならぬ胸騒ぎを覚えてテープを繰り返し聴きました。それから何年かして、地元の市民オーケストラでこの曲を弾く機会があって全曲のCDを買いました。小沢征爾&ボストン交響楽団の演奏です。「騎士たちの踊り」を知ったのはそのCDでした。ちょうど学校の体育で「表現」が取り入れられた頃で、私は「これは使える」と思いました。恐竜が歩くシーンに使いました。とても印象的な曲です。でも、あまり知られてなくて、今回、SoftBankがテレビCMで使うのが遅過ぎの観があります。「騎士たちの踊り」はSoftBankの社運をかけた投資を象徴しているかのようで、でも、勝算確実とビジョンの力強さをアピールしているように思います。この選曲とちょっとアップテンポの演奏をチョイスした感性に脱帽です。

プロコフィエフの「ロミオとジュリエット」は、でも、その物語と相俟ってヒューマニズムに溢れた音楽です。今もiTuneで聴きながらキーを叩いています。演奏は小澤&ボストンです。熱くクールな演奏です。シャルル・デュトワ&パリ管だとすごくロマンティックです。この曲はどの演奏も聴き応えがあります。それだけ「懐の深い」音楽なのです。

Saturday, October 07, 2006

C7というピアノ

この夏、ヤマハのグランドピアノC7を弾く機会がありました。「翼をください」の伴奏です。茨城県つくば市の独立行政法人教員研修センターで、研修最終日の前夜のお別れパーティーで弾きました。その前の日、練習をするためにピアノの蓋を開けるとC7でした。ずいぶん疲れたピアノでしたが、鍵盤のタッチと音は紛れもなくC7でした。地方にいてもC7はときどき出会うピアノで私はとても親近感があります。ここでC7を弾くのかと思うとほっとしました。

かつて、ヤマハでは型番のCFがフルコンサートでC7はセミコンサートという位置づけでした。ピアノの資質は全く別物ですが、家庭で弾けるグランドピアノとしては最大クラスでそれなりのスケールの大きな演奏ができます。そして、私が弾けるピアノとしても最大です。フルコンサートを弾くにはテクニックはもちろんですが指の力が要ります。私にはテクニック以前のフルコンサートを弾くための力がありません。ここもC7に親近感を覚えるところです。

これまでに出合ったC7でベストコンディションといえるピアノは1台しかありません。ピアノの先生宅だからそれもそうでしょう。他のC7は弾かれに弾かれて疲れ切っていました。教員研修センターのC7もそうでした。でも、C7の資質は失われてはいませんでした。軽くなった鍵盤をしっかり奥まで押さえるように弾くと眠っていた音がよみがえります。歌と何回も合わせていくうちにひとつひとつの音と音とが響き合うようになってきます。長い弦だからこそ持てる力もあり、弾き手のコントロールにも応えてくれます。C7の音は今となっては旧さを感じさせますが、私にとっては身近な音で弾きやすいピアノです。

8月30日、お別れパーティーでC7はほんとによく奏でてくれました。

Wednesday, October 04, 2006

ポスト COFFEE TIME

サイト管理は今ひとつ決め手がなくてブログも使うことにしました。@niftyなど日本のサービスは“南の風”の名前がすでに使われているのでアメリカのブログの老舗、Bloggerです。ちょっとない色彩です。

ブログは簡単という印象があったのですが、リンクもカウンターもタグをいじることになってとてもマニアック、私は満足です。ブログは“ポスト COFFEE TIME”、@niftyのサイトはファイルバンクとして整理していきます。

Bloggerバーの“NEXT BLOG”をクリックすると英語や中国語など外国語ばかりです。言葉はわからなくてもデザインのちがいが文化のちがいを知らしめてくれます。それが私を異空間に誘ってくれます。おもしろいのはアップの時刻が日本時間ではないことです。世界のどこかの時刻です。

Sunday, October 01, 2006

南の風のブログ

南の風のブログ開設に向けてテスト運用です。