Saturday, July 28, 2007

鈴鹿の風


風の会では私もタンデムシートでコースを回ってサポートしました。8耐の予選直後とあってホームストレートではピットからたくさんの応援をもらいました。障がいのある人がバイクに乗って“風”を全身で感じる体験、この発想の文脈が素敵だ。

8耐は数千億円の経済効果があると新聞で読んだことがあります。バイクフリークたちのエネルギーはすごいものだ。バイクが好き、ただそれだけでこれだけの人が鈴鹿に集まるのか! 私もまた乗りたいものだ。

Friday, July 27, 2007

歌うF1マシン

8月の日曜日のポコ・ア・ポコはスケジュールが詰まってしまい、申し訳ないのですがお休みをすることにします。昨年も8月はお休みをいただきました。夏季休業中は何かと慌ただしくて思うように動けなくて残念です。

昨日今日と名古屋に出張でした。一昨日も出張だったので3日連続です。夏休みなので平日も子どもの姿があちこちで見られて、とくに名古屋駅では親子連れについつい目が行ってしまいました。お出かけの装いはちょっとぎこちなくて微笑ましいものです。

音楽療法の研修講座で使う音源をネットで探していて、ルノーのF1マシンがエクゾースト音で音楽を奏でるムービーを見つけました。車やバイクのエクゾースト音を「サウンド」や「ミュージック」ということがありますが、エクゾースト音で平均率の音楽を奏でるのを聞くのは初めてで唖然としてしまいました。サンプリングではなく実車です。2006年の映像らしいのでV8か? V10のようにも聴こえます。エンジンをコントロールしているのはコンピュータですが、プログラムにミスがあるのか音程に難ありで、これはご愛嬌。演奏が終わると拍手喝采です。音を探している途中で「Ferrari VS Lamborghini」を見つけてiTunesに入れました。ムルシェラゴのエクゾースト音がいちばんぞくぞくします。こうした音が好きになるのは人間だけだと思います。なぜ人間だけなのか。それは脳の発達によるものだと私は考えます。

明日はスズカ8時間耐久レースの前夜祭で夕方から風の会のボランティアに行きます。大型バイクのエクゾースト音が楽しみです。

Sunday, July 22, 2007

映画2本

ポケモンの2007年の映画はますます“哲学”の深みにはまってしまったようです。SF作家たちがいつか突き当たる“哲学”は時間と場の整理です。これはよくある話ですが、ポケモンの2007年の映画はその解決策を音楽に設定しています。草笛で奏されて受け継がれた「オラシオン」という短い曲がメガシステムで街に響き渡るとき、あり得ない遭遇で始まった戦いが終わるというものです。あり得ない、というのは、同一の時空間で存在するはずのにない「神と呼ばれしポケモン」のディアグラとパルキアとの遭遇です。時空間の歪みがその原因とされているようですが、その歪みを間接的に特定の音楽があるべき秩序に戻すという発想が音楽療法に通じる概念だと私は思います。「四次元を構造化する音楽」という私の持論にも通じる。「オラシオン」のメロディーを決めるに当たって音楽的にどんな手法が取られたのか興味津々です。ここまで子ども向けのアニメを考えなくてもいいのですが、ポケモンの映画のスーパーバイザーは高校時代のクラスメートで、最終的に彼の判断で作られた映画は他人事ではないように思ってしまいます。ポケモンの映画は年々哲学的になって来ています。小さな子どもには難解極まりないこの夏の映画です。

昨夜、NHK-BS2で映画「ドラムライン」を放送していて最後まで観てしまいました。アメリカの大学のマーチングバンドの話で、ストーリーはとりたてて云々するほどではありませんが、演奏そのものがすごかった。リズムの魅力とパワーを堪能しました。

Saturday, July 21, 2007

岡田有希子のベストアルバム

朝から散髪に行ってしばし古本屋を回ってCDを探していました。80年代のポップスはなかなかなくてレンタルショップでレンタルすることになりました。その中の1枚が岡田有希子のベストアルバムです。彼女のことは自殺するまで知らなくて、ティーンエイジャーが後を追うように自殺して社会問題化しても彼女の歌を知らなくて、でも、あるとき、「くちびるNetwork」の楽譜を歌本で見つけてピアノで弾いて、その理に適った音楽的な構造に気づいて作曲者を見たら坂本龍一で驚きました。その楽譜はコピーして今もファイルしてあります。今回、夏の音楽療法の研修講座で使うエピソードを探していて「くちびるNetwork」を思い出してCDを探したわけです。ベストアルバムの歌の作詞作曲、編曲を見ると豪華な顔ぶれで今更ながら彼女の資質への業界の期待の大きさが伝わってきます。歌は上手い。音楽的にも凝った作品があって面白い。「Believe In You」の上下行するスケールはピアノで音を確かめて楽譜に落としてみたいものだ。この歌は少し前にストリングスの演奏とリミックスされましたがオリジナルのアレンジの方が曲のよさをストレートに楽しめるように思います。歌の音源もいまひとつです。

知人が車を買い換えてアルファロメオ159に乗っています。「大きい」と本人が言うように近くで見るとかなりの大柄なボディで、フロントのオーバーハングのボリューム感がかなりあります。“大人の車”でエンジン音も静かだとか。まるでアルファロメオではないようなエピソードばかり聞きましたが、運転席に座るとそこは異文化の世界で刺激的です。太く小径のハンドルとギアチェンジのパドル、メーターの中心に真紅のLEDで光るアルファロメオのマークがドライバーを挑発しているかのようです。ついつい走り込んでしまいそうですが、車の制御は電子システムが主導しているかのようで乗せられている感覚があるとか。それでも6速マニュアルミッションのモデルがあるところがおもしろい。もっとも受注後にイタリアから船に乗せられて何ヶ月もかかっての納車とのことです。

Thursday, July 19, 2007

『ダカフェ日記』

ブログ「ダカフェ日記」が写真集になって思わず買ってしまいました。ブログは1日3万件のヒットというからたいへんな人気で写真集もきっとよく売れると思う。『ダカフェ日記』はただただ家族の写真が続く写真集です。子どもがかわいいのは当たり前ですが、「しあわせって、きっとこういうこと。」と帯にあるような「しあわせ」の凡化モデルを見てしまうのかも知れない。撮影は父、写真とデザインが仕事だからテーマに沿って作品をものにする才は備えている。その写真たちはデジカメで撮られたものだけど適度に緩んでいて銀塩っぽいあたたかさがあります。写真そのものはピクセル等倍で見ると手振れもきっとかなりある。でも、ハイテクを使っていてハイテクを超えた表現がある。(ちなみにカメラはEOS 5でレンズはEF50mmF1.4だと思う。)

久石譲の「spring」も聴き始めると何度も繰り返して聴いてしまう曲だ。BenesseのCMで使われたのはほんの一部で、曲の展開はアルバム名の「srories」を連想させます。弾いて楽しい曲です。あっさりとも弾けるし、こってりとも弾ける。私にその表現力があればと思うが色彩の変化が煌めく音楽を奏でたい曲です。それでいて理に適った演奏をしたいと思う。

Monday, July 16, 2007

幾たびかのThinkPad535E

朝から地元の中学校のグランドの草刈り、昼前から4時までは自宅の剪定と、一日中外仕事をしていました。午後から蒸し暑くて、水分補給の内冷とクーラーの効いた部屋で身体を冷やす外冷を繰り返しながら一気に木を整理しました。父の形見の鋸を実家から借りて来ての仕事は思いの外はかどりました。木を育てることの難しさを思う。

夕方、ふと気になってThinkPad535Eを起動、XGworksのデータを調べました。昨年のいちばん新しいアレンジまですべて保存してあってホッとしました。いざというとき、10年前のThinkPad535Eが助けてくれます。一昨年、Lavieが壊れたときはPowerPointのプレゼンテーションを引き受けてくれました。昨年のライブもThikPad535Eで演奏しました。10.4インチのモニタはスコアを書くには狭いけど当時の環境はThinkPad535Eだけです。7年前、三浦半島に持って行ったのもこのThinkPad535Eでした。XGの音源モジュールをシリアルで繋ぐとあのなつかしい音楽がよみがえりました。20世紀のThinkPad535Eと21世紀のPowerBookG4を繋いで音楽を移すというのも実に感慨深いものだ。

台風、地震と自然災害が続きました。私たちの生活がこんなにももろいものだったのかと愕然とする映像が報道されます。“経済大国”のはずなのに、今日、テレビで見る光景は何なのだろう。お年寄りがひとりで住む木造の家屋が全壊する様はほんとに痛々しい。これまでこの国が積み上げて来たはずの住文化は何なのだろうと思わずにいられない。

Sunday, July 15, 2007

三浦半島のマクドナルド

昨日は台風4号の豪雨の中、桑名と伊勢を往復して200キロ走りました。前を走る車のテールランプがどうにか見えるような豪雨なのに100km/hで流れる東名阪はただ事ではない。一夜明ければ台風一過の青空で風がとても爽やかでした。洗濯物も一気に乾いてまさに爽快です。今日も「休日のピアノ」が聴こえてきました。

今日はアナログ音源をパソコンに取り込むデバイスを調達しました。やっと、ほんとにやっとです。デバイスはSound BLASTERの「Digital Music PX」で、音質では普及品といったところです。でも、CDへの書き出しとなると結局CDの規格になってしまうので私の使い方では十分な性能です。おまけにLimited EditionとはいえMac対応の「Sound it!」がバンドルされていて、なぜかフルバージョンのソフト単体より安価でコストパフォーマンスも上々です。デバイスの設定で一思案しましたが、「Sound it!」はWindowsで慣れているのでさっそく数年来の懸案の処理をしました。「今日の料理」と「スパニッシュ・コーヒー」をデジタルデータに変換してiPodに入れました。poco a poco のセッションで使う全曲がiPodのプレイリストになったわけで、これは心強いバックアップです。あと、「おかあさんといっしょ」の打ち込みを昨年アレンジし直したので、これは音源モジュールからダイレクトにMacに入れておきたい。

PowerBookG4をこうして使っているとMacはマルチメディアの使い勝手に優れていることがわかります。あと、私のYAMAHAのXGシステムがMacでドライブできたらいうことなしなんですけどね…OSのデュアルブートならできるけど資金難です。Windowsと縁が切れない理由のひとつがこれです。

週末は閉店間際のパソコンショップに寄ってVistaマシンのメモリを調達しました。512MB増設して計1Gになりました。モニタ上でのスピード感はいまひとつですがHDDへのスワップは確かに少なくなりました。LEDの点滅とアクセスノイズが減ったことの方がストレス軽減に直結します。モニタ上のスピード感はCPUによるものだと思います。

徳永英明の「VOCALIST」をiTunes STOREで試聴してたまらず購入しました。少しハスキーで甘い声、オリジナルと距離をおいてクールで、でも、ひとつひとつの言葉に思いをこめて歌っていることがすごくよく伝わってくる。これはただ事ではない。こんな歌にサックスでオブリガードを合わせたら最高だと思う。聴きながら夜の街を走りたくなります。

マクドナルドのハンバーガーショップに行くとこの頃必ず思い出すのは神奈川県の三浦半島のマクドナルドです。暗くなる海を見ながら、なぜか思い出すのは雨の夕方ばかりですが、空席ばかりの平日の黄昏のひととき、よくひとりで過ごしたことを思い出します。もう夏なのにいつも熱いコーヒーばかり飲んでいました。

Sunday, July 08, 2007

Vista

7月の日曜日のポコ・ア・ポコは14家族のみなさんに来ていただきました。こんなに大勢のセッションでボールのやりとりをするのは始めてでしたが、ひとりひとりのお子さんとコンタクトを取れたように思いました。暖かく拍手をしていただいたみなさんに感謝しています。

昨日の朝、テレビで知るまで七夕ということに全く気がついていませんでした。空は雲に覆われていて星は全然見えない。星があまり見えないから七夕の物語が一層深い文脈を感じさせるのだろうか。でも、子どもには天の川を見せてあげたいものだ。

これも昨日、音楽療法+αのキーワードで検索をしていて『大作曲家11人の和声法』の著者、中村隆一のブログをヒットしました。「和声学講座に何が起きているのか?」というダイナマイトのようなテーマです。一言で言えば、「禁則こそ心を揺さぶる音楽を生み出す」ということだと思います。中村隆一は「アクティブな和声」と表しています。和声学上の「禁則」は私も楽曲を調べたことがあります。『明星』の付録の譜面にあるコード進行をひとつ残らずチェックしました。コードネームからわかる「禁則」を犯したのはただひとり、桑田佳祐だけでした。でも、それがどうして「禁則」なのか! 「理論家は何を隠したのか?」というブログの「Section 10」も興味津々です。

今年も夏の音楽療法の研修会をすることになって、準備をする時間は全然ないのですが、音楽の聴き方が変わってきていることは自分でわかります。今年は音響がひとつのキーワードになりそうです。「身体で聴く音楽」「四次元を構造化する音楽」が持論です。

自宅のデスクトップのDELLから音が出なくなって、サウンドボードのドライバに不具合がありそうですが不可解な症状で修復は難しく、昨夜、OSの再インストールをすることにしました。石器時代のようなMS-DOSコマンドのFDISKでHDDをフォーマットしてのクリーンインストールです。ところがサウンドボードがインストールできない。2種類のボードを試したけどダメ! わからない! 音は出なくてもせめてインターネットだけでも使えるようにしておこうと無線LANのドライバをインストールしたら、なんと、起動しなくなってしまいました。ドライバはIE5.5対応とのことで、これが起動しなくなった原因なのでしょう。だけどIE5.5なんてどこにもない。それにしても一昨日までどうやって動いていたのだろう。連日睡眠時間4時間で迎えた週末はほとほと疲れ切っていてWindows98SEもここまでと思い切りました。XPかVistaか…Macだけではやっていけない付き合いもあって1台はWindowsです。Intel-Macでのデュアルブートは資金面でボツ! 今日はVista Home Basic、スーパーマルチドライブ付46,980円を見つけて調達しました。自作より安い。RAM512MBではさすがに重いけど私のVistaの使い方だと実用の範囲です。モニタは新調せずにDELLのCRT17インチで、液晶に慣れた目にやさしく、そして奥行き感があってすごくきれいに思えます。

新しい携帯はこの1週間の使い方では一度も“圏外”になることがありませんでした。派手に思ったボディのオレンジ色は使ってみると意外に落ち着いた色調でほっとしています。防水も心強い。ただ、防水仕様のためだろうか、通話用のスピーカーの音質はいまひとつです。ネットで調べたらこの端末は探している人が少なくないようでラッキーでした。予備のボディがほしいところですが、1〜2年のうちには同タイプの新型が出るだろうし、その時はその時の選択をすることになるでしょう。

Thursday, July 05, 2007

NICU

このところ帰りが遅く、昨夜のNHKの「SONGS」はアテンザのBOSEで聴きました。矢沢永吉のアコギとボーカル、布袋寅泰のエレキギター、エルトン永田のオルガンの「もうひとりの俺」が圧巻でした。歌も演奏もすごいがいちばんすごいと思うのはアーティキュレーションだ。テンポの揺れが軌跡を引く計測器の波形をスローモーションで見ているように思われました。布袋寅泰のエレキはオールドなのだろうか、枯れた音でした。その音をギュッと締める布袋のテクニックはただものではない。矢沢の歌もいちばん冴えていたように思いました。録画は来週の再放送を予約です。

今日の夜11時はNHKの「にっぽんの現場」でNICUのドキュメントを観ながらコンビニ弁当を食べました。私が担任した子どもたちはNICUの“卒業生”です。生きろよ!と心の中で言い続けながら観ていました。