Monday, June 04, 2007

スローな時間

この冬のことだったか、文学や車、旅のことを書いている個人のサイト「蒼穹の回廊」をヒットしてブックマークに入れておきました。車は赤のアルファロメオで、昨日、そのページを久しぶりに見たらバックによく知っている建物が写っていて驚きました。私が卒業した高校の近くの美術館です。URLを確かめると私が育った地元のブロバイダーでした。コンテンツから思うところ、文学と語学に相当詳しい。誰…ということも気になりますが、これほどの物を書く人が同じ地方に住んでいることがなぜか心強く思われます。昨日は団地の一斉清掃が雨で始まりが遅くなったのでしばらくそのサイトの文章を丹念に読んでいました。いちばん驚くことは読書量です。それだけ本を読む時間があること自体がうらやましい。仕事かも知れませんが…。それにしても、本好き、車好き、バイク(自転車)乗り、ジャズ好き、猫を飼っていることまで同じなのでますます興味津々です。久しぶりにウィントン・マルサリスの「Black Cords」を聴くことにしました。

今日はこの土曜日の振替休日で、個人病院と総合病院に小一日いました。個人病院はまるでリゾートホテルのようなエントランスを入るとそこは杉材に囲まれた空間でした。木の香もいいけどやわらかな色彩に和みました。所々にふくろうの木の置物があってこれが可笑しい。ついつい目を円くしてふくろうたちの前に行ってしまいます。残念だけどそこの用はほどなく終わってとなりの市の総合病院に行きました。最新の検査機器が備えられた花崗岩の新館は、ここも病院ではなくホテルと見紛うほどのやわらかな色彩の空間でした。ここで4時間近く、本を読んだり、フランクリンコヴィーを開いては仕事の段取りをあれこれと思案したりしていました。“スロー”なひとときを堪能しました。

バイブルサイズはプランを練るにはやはり狭いなと思いながらも当面の段取りを整理することができました。40mmのリングは4月〜8月の5か月分のデイリーと1cmほどのリフィルを挟んでほどよくいっぱいです。40mmのクラシックサイズがあればいいのにと思う。それにしても“M.モゥブレィ デリケート クリーム”のなんと香しいことか! これはイタリア生まれとか。私のバインダーもたしかイタリアの革です。イタリアの歴史の深さを思います。これも“スロー”な時間の賜物だと思います。

朝、アテンザのトノカバーを引いたら戻らなくなってしまって固定できなくなりました。仕方なくカバーを荷室に垂れたまま出かけることにしました。月曜日はディーラーは休みの日だし直すのも安くはないだろうなと思いつつ走ってルームミラーを覗くとリアウインドウにポコ・ア・ポコで使うグッズの袋が映って目障りだ。ところが、トノカバーがギシギシと軋んでいた音が全然しなくなったのですごく快適なのです。要は荷物がウインドウに映らなければいいのだと気がついて、帰りに黒の布を2m買ってきました。トノカバーの軋み音がしなくなったアテンザで聴いたのはマルタの「サマーベスト」で、からりと晴れた青空の下、麦秋と青田のコントラストが際立って鮮やかに見えました。梅雨入り前の光はこんなにも透明だったのかと初めて知ったかのようです。

iTunesを7.2にアップグレードしたらデザインがまたソリッドになってしまって慌ててAqua4Tunesも最新バージョンの3.2をダウンロード、やっといつもの“顔”に戻りました。

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