Saturday, April 14, 2007

ドミナントのシャープ

先週は日付が変わってから帰宅という日もあって頭の芯の感覚がなくなっているようです。昨日金曜日は所用で午後から休暇を取りました。異なる職種の人と詰めた話をするのは難しくもあり新鮮でもあります。紺のスーツに大きく膨らんだ黒の化繊のビジネスバッグの私は金融機関の営業マンに見えたことでしょう。その勢いで夜は映画のレイトショーに行きました。道路はなぜか車が多くて時間に間に合うかとどうかとやきもきしながらアテンザのシフトチェンジを繰り返しました。

観たのは「ブラッド・ダイヤモンド」です。相当な部分がノンフィクションだと思います。どのシーンも密度が濃くて見入ってしまいました。音楽は弦が基調のように流れていて、これはある時期のネイチャーブームの頃の音と音楽に印象が似ていました。女性ジャーナリストのバッグがドンケだったり、常用のカメラが黒塗りのM型ライカだったり、AF一眼がニコンだったりと、カメラ好きの私はそちらのチェックもしっかりしました。閉店間際の映画館のコーヒーはすごく濃くて苦くて、疲れてレイトショーを観るにはぴったりです。

今日は朝から地元の療育サークルのムーブメントでピアノを弾きました。合間に楽譜集の他の曲のページを見るとぞくぞくするような和音があって眠気も飛んでしまいました。「おおきなくりのきのしたで」のラスト2小節、コードネームにするとC→Dm7+5→Cという進行で、弾くとただならぬ空間が生まれます。前奏から歌の部分は基本の和音の展開に留めておいて最後にこの響きがくると余韻とともに達成感が生まれます。ドミナントのシャープはハーフサイズの深呼吸です。

Amazonに注文していた本がやっと届きました。金子郁容『ボランティア もうひとつの情報社会』(岩波新書 1992)、同『学校評価 情報共有のデザインとツール』(ちくま新書 2005)、東野真『緒方貞子 難民支援の現場から』(集英社新書 2003)の3冊です。この3冊に共通するファクターは何か!? 飛躍の感もありますがヒューマニズムかも知れません。緒方貞子の難民支援の文脈は文字通りヒューマニズムです。金子郁容の本は彼自身への言い聞かせと思わせる切羽詰まった言葉が並んでいて緊張感があります。私はそこに共感しているのだと思います。自分への説明のために文を書いているように思うことが少なくありません。

ドリカムの「LOVE LOVE LOVE」英語バージョンがiTunes Storeに加わりました。山下達郎の「クリスマスイブ」もそうですが、オリジナルの日本語よりもいい!?

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