Sunday, April 01, 2007

音楽がつなぐ縁

地元の療育サークルの依頼でミュージック・ケアのセッションをしました。7家族10人のお子さんで、ポコ・ア・ポコのメンバーもたくさん来てくれていました。体育館の広さを使って「元気に元気にゆっくりゆっくり」で、歩く・跳ぶ・走るから始めました。1時間20分くらい、いつもより活発で長いセッションでしたが、終わりは落ち着いてにこやかに終わることができました。

会場は私が18年前まで勤務していた小学校の体育館で、その体育館が完成して間もなく異動となりました。体育館のピアノとも18年ぶりの再会です。体育館に置かれているピアノですが、思いの外傷みも少なくて、小さいながらもよく鳴りました。体育館の前は講堂でした。講堂のグランドピアノは文字通りぼろぼろでした。弾いて弾いて、なんとか表現に幅が出るようになりました。ある年の入学式で、起立・礼・着席のC・G・Cの和音を意図的に弾きました。しばらくして、ある先生からそのときの私のピアノが素敵だったと言ってもらいました。今朝の新聞でその先生が退職されることを知りました。そんな今日、その学校でのセッションの依頼があるとは不思議です。松阪市の学校に勤務したのはわずか4年だけでしたが、そのときの出会いは今も広がりがあります。ポコ・ア・ポコにもなつかしいみなさんが来てくれます。音楽がとりもつ縁だと思います。

金子郁容のことをネットで調べていて松岡正剛の「千夜千冊」のサイトをヒットしました。『千夜千冊』(求龍堂)は10万円近くする本の本の全集で、書店で見たときはその値段に驚いて手にすることもなく、だから内容も知らずにいました。でも、金子郁容の『ボランティア』(岩波新書 1992)について書かれたサイトを読んで私の好奇心が煽られてしまいました。すごい言葉だと思います。ボランティア養成講座に向けて学ぶべきことは山のようにあることを予感して戦慄すら覚えます。この出会いもまた不思議です。

先週のNHKの「プロフェッショナル」は宮崎駿の特集でした。あの空間はあこがれです。彼もわき上がるものを止められない。明日は新年後の仕事始めです。何事も真正面から、そして、フランクにいこうとあらためて思う。

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