Saturday, May 12, 2007

ソフィー・ミルマン

昨日、探していた本を入手することができました。田中道治・都筑学・別府哲・小島道生編『発達障害のある子どもの自己を育てる〜内面世界の成長を支える教育・支援』(ナカニシヤ出版 2007)で、執筆の赤木和重さんのサイン本です。私が一昨年まとめた高校の特別支援教育についてのレポートでも生徒自身の自己理解の大切さに触れました。発達障害のあるなしにかかわらず、自己理解の在り様はセルフエスティームを大きく左右する重要なファクターです。今、この本を読む時間はありませんが、どのページを開いても私の目は釘付けです。

今日はアテンザでソフィー・ミルマンのアルバム「sohpie milman」を聴きました。ジャズ・ヴォーカルの定番からシャンソン、ロシア民謡まで、ソフィー・ミルマンは太い声でたっぷりと聴かせてくれます。ロシア語の「黒い瞳」も、編曲も演奏も歌も聴き応え十分です。歌詞は黒い瞳の女性に心を奪われた男の語りなのですが、歌詞がわからなくても胸が締めつけられるような曲です。ロシアの厳しい気候や帝政ロシアから社会主義体制に続く抑圧された暗い社会を連想するのは私の思い込みなのだろうか。昨年、イリーナ・スルツカヤがジプシーの曲で演技したときも似た感覚がありました。彼女の容姿と相まってロシアのことが頭を過った次第です。先日はソ連時代の社会主義体制に抵抗したチェリスト、ロストロポーヴィチが亡くなり、ロシアの大地に刻まれた負の遺産に思いを巡らしてしまいました。話はソフィー・ミルマンに戻って、このアルバム「sophie milman」は夜の街のクルージングに最高です。

このGWに実家の畑の草刈りをして携帯で写真を撮ってきました。草刈機で刈って刈った草を一所に集めただけです。携帯のレンズは広角寄りの画角なので広々と見えます。その写真を見ているとなぜか気持ちよくて、畑全体の雑草を刈って丘のようにしてみたいと思いました。ただの雑草野原なのに不思議に気持ちが落ち着きます。

GWにはまた、レンタルショップで「コンコルド」のDVDを見つけました。コンコルドは60年代に開発された古参で四半世紀にわたって音速の2倍で飛び続けた旅客機です。機体はとにかく美しいの一言に尽きますが、コクピットの計器はアナログ然としていて、これでマッハ2で飛ぶのかと唖然としてしまいます。でも、基本設計が優れていたのでしょう。DVDに登場するパイロットや航空関係者の言葉が素敵です。論理的構造が刺激される飛行機云々という表現はとりわけ興味深い。もう一度レンタルしてテロップをメモしておきたい。PowerBookのデスクトップもコンコルドにしてしまいました。

フランクリン・コヴィーで買ったモゥブレイのデリケートクリームを手持ちの革のバインダーに塗ってそのしっとりとした手触りと優しい光沢、そして、なんともいえない香しさにうっとりです。数年前に初めて買ったフランクリン・コヴィーのバインダーも復活、クラシックサイズのイタリアン・カーフもますます愛おしい。仕事で使っているコンパクトサイズの40mmはオフタイムにはやはり重過ぎです。オフタイムのメモには25mmまでのバインダーに無地のリフィルが最適です。まさかのバインダーの使い分けです。

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