Sunday, December 10, 2006

ポコ・ア・ポコの空間

12月の日曜日のポコ・ア・ポコは9家族のみなさんに来ていただきました。1年のまとめ、ということではないと思いますが、いつにもまして胸のすくような終わり方で、みんなで“静”を感じることができました。また、シャボン玉の「野ばらに寄す」と「典子は今」、カップの「ガボット」、そして、ボールの「詩人と私」は、曲の長さと動作がちょうど合って、これも胸のすくような終わり方に寄与していました。その構造感をしっかり感受する子どもたちは素敵だ。ポコ・ア・ポコの空間は、子どもたち、きょうだい、お母さん、お父さん、スタッフの間の絶え間ない“やりとり”の調和で成り立っています。私が前もって準備できることはその何割もありません。その場その時に適切に反応する自分になれるようにと、それが次のポコ・ア・ポコへの私への宿題です。

週末は映画のレイトショーに行って「トゥモロー・ワールド」を観ました。映画のテーマはさておき、私がずっと気になっていたことが2つあります。スクリーン全体が絶えず揺れていることに始まって間もなく気づきました。カメラは手持ちなのだろうか。パンもぎこちない。ところが不快な感じはありません。コンピュータ処理で意図的に1/fのゆらぎを加えているのかも知れません。何にしてもこれは意図的な制作スタイルと考えられます。あと、主人公がコートを着ているシーンが多いのも印象的でした。

家でCDなどを聴くオーディオシステムがずっと故障したままだったのですが、やっと、MDも使えるシステムに新調しました。ほどほどのスピーカーですが、ヘッドホンではなく、部屋の空間に音楽を静かに流して過ごす夜はいいものです。1月に1回のポコ・ア・ポコで聴く「またね」とちがう文脈の音がします。聴きたい音楽によってオーディオシステムを選ぶこともありだと思います。

夜、NHK-TVでワーキング・プアの特集を観て愕然としました。日本はすでに文化国家ではないのかも知れません。

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