Friday, December 15, 2006

消え行く銀塩フィルム

障害学に関連して調べものをしていて立命館大学臨床人間科学オープンリサーチセンターのサイトをヒットしました。学術フロテンィア推進事業プロジェクト研究シリーズのリストは気になるものばかりで、早速何件かダウンロードしました。「臨床の知とケアの理論のために」(中村正)、「心理学からみた質的研究」(サトウタツヤ)、「ナラティブ・ベイスト・メディスン〜医学と人間科学のコラボレーション〜」(斎藤清二)等々、拾い読みするだけで私が求める言葉がそこここにたくさんあります。ここでも身体(からだ)が重要なキーワードのひとつとなっていました。「対峙する『こころ』と『からだ』〜性同一性障害の当事者に聴く〜」(上川あや、山路明人、聴き手:中村正)を読んでいて、心と身体の関係のアンバランスが人に与える影響の構造のようなものが、ふとわかったように思いました。自分の身体が自分のものでないような感じ、それは、自閉症スペクトラム障がいの様相のひとつであろうことは定説になってきています。思索は深まるばかりです。

NHK-TV番組「世紀を刻んだ歌〜明日に架ける橋〜」でこの曲を聴いて、サイモンとガーファンクルが聴きたくなってベストアルバムをレンタルしてきました。CDの録音は当時のもので、これはこれで好きですが、私はセントラルパークでのコンサートがいちばん好きです。リズムの刻みや音作りが整っていてすっきりしているのに二人の歌は吟遊詩人の刹那と悠久のイメージを彷彿とさせるものがあります。スティーブ・ガットのドラムもすごい。

ところで、この番組の案内役は緒川たまきさんで、OLYMPUS OM-2で写真を撮っています。レンズは単焦点の50mmF1.2かも知れない大口径です。イギリスのローズガーデンを案内するNHKの10年くらい前の番組ではOLYMPUS PENを使っていました。カメラの腕もなかなかです。同時代なのに時の流れの向こう側にいるような彼女は不思議な魅力があります。脳科学者の茂木健一郎氏も彼のブログに似た印象のエピソードを書いています。

PENTAX FA35mmF2が届きました。FAレンズ最軽量のわりに大きくてちょっと意外ですがMZ-30とのバランスは絶妙です。フィルムはどれにしようかと、これはあれこれ思案することが楽しみです。FA35mmF2はKodakのエクタクロームE100VSで撮ってみたいと思って調べると、なんと、すでに製造が終わっていました。コダクロームも在庫限りとのこと。FUJIFILMもラインナップが少なくなっています。予想外の速さでフィルムがなくなってきていて驚くばかりです。しかし、いちばん驚いたのは、FUJIFILMが化粧品を発売したことです。写真や映像で蓄積した技術の応用なのだろうか?

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