Sunday, December 17, 2006

僕のコダクローム

この12日、「うちの食卓」というブログに「ドライいちじくのパウンドケーキ」のことがアップされました。いちじく、と聞くといつも思い出す人がいます。前任校の同僚のお母さんですが、昨日、そのかつての同僚と思いがけなく話をする機会がありました。時間は短かったものの、お互いのそれからと今、先のことなど、確かめ合うように話をすることができて、自分自身の在り様を見出すようなひとときでした。

映画「レナードの朝」を久しぶりに観ました。この映画の原作と出会ったのは6年前、神奈川県三浦半島の書店で、それこそ私は貪るように読みました。今回、久しぶりに観て、映像や台詞がさまざまな示唆に富んでいることにあたらめて気づきました。行き着く思索と議論は人生についてです。ひとりひとりの人生は自ら紡ぐもの、物語、ナラティブは自ら綴るものであり、社会の制度が成せることと成し得ないこと、他者が人と人との関係において成せることについて、皆、知恵を合わせるときが来ているのではないのだろうか。

KodakのサイトでエクタクロームE100VSとコダクロームが生産終了となることを知ってカメラ店に寄りました。E100VSは3本組が1パック、コダクロームは3本組が4パックありました。今、どちらで撮るべきか!? それはコダクロームです。パッケージに「重厚な色彩」とキャッチコピーがあります。あの深いコダクロームの色は古色蒼然としてますが来春には手に入らなくなります。唯一の外式のリバーサルで、たとえ買い溜めても現像できなくなるでしょう。サイモンとガーファンクルの歌に「僕のコダクローム」があります。私も今更ながらの“僕のコダクローム”です。

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