Wednesday, January 03, 2007

「博士が愛した数式」の文脈

この年末年始のテレビとレンタルで映画を何本か観ました。その中で出色の作品はCATVで観た邦画「博士が愛した数式」でした。原作も制作も音楽も、すべてがひとつの文脈に沿っています。今日の日本のマジョリティの価値観、教育へのアンチテーゼを、ヒューマニズムあふれる視座からポジティブに正攻法で描いた映画といえます。そこにはひたむきな登場人物たちがいます。加古隆の音楽も映像に安定感を与えています。この映画の制作にかかわったスタッフのベクトルがこんなにも集約されていることが伝わる理由、それは、この映画の文脈の普遍性にあるのではないだろうか。もう一度観たいとレンタルショップに行ったら10枚近くあるDVDはすべて貸出中でした。すばらしい映画だと思います。

レンタルショップの本売り場では『Mac Fan』(毎日コミュニケーションズ)2月号が売り切れ寸前で最後の2冊から1冊買いました。特集は「MacでVista!」です。同じソフトでもWindowsバージョンの方が出来のいいソフトがあります。また、Windowsバーションしかないソフトもあって、1台でMacもWindowsも使えたらと思うことがあります。私のPowerBookG4のCPUは非インテルなのでVistaをインストールすることはできませんが情報は押さえておきたい。『Mac Fun』のこの売れ行きはちょっとないものです。

コンピュータ関係のこの年末年始のニュースでいちばん注目したのは、文部科学省が学校のコンピュータのVistaへのアップブレードの代わりに、なんと、Linux環境を無償配布するという発表を報じるものでした。私はさらに思うだ。TronではなくLinuxになった理由は何なのだろうと。

明日は仕事始めです。平成19年(度)は特別支援教育元年です。私の勤務校も名前が変わります。制度や名前が変わっても教育現場がこれまで大切にしてきた実践の積み上げを大切にしていきたいと思います。今日の中日新聞のトップは「子ども省」の創設だったように思います。子どもの育ちを国家プロジェクトとして横断的に強力に支える構造が必要です。

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