Saturday, February 24, 2007

映画「マリー・アントワネット」

録画したNHK-TVの「プロフェッショナル」でスーパーナースの特集番組を観ました。クリティカルケアの専門看護師です。大学院で学び直した高度な専門性と、自分と語り合う姿勢にただならぬ感動を覚えました。彼女のいちばんの“強み”はベッドサイド、臨床です。これは特別支援学校に求められる文脈でもあると思います。テロップは断片でもあり、切り口でもあり、核心でもある。「ベッドサイドに答えがある」「希望をつなぐ」「迷わず走れ、そして飛び込め」「患者と向き合う」等々。これらは教育の言葉でもあるはずだ。「『弱さ』が持っている『強さ』がある」(茂木健一郎)という人の「詩と真実」もそうだ。医療も教育も最前線の人と人との営みが大切だ。

夜、映画「マリー・アントワネット」のレイトショーを観に行きました。ハリウッド映画以外の何ものでもない映画ですが、音楽好きの私には十分に楽しめるしあれこれ考えてしまう作品でした。まず、21世紀のロックと18世紀の舞踏会とが違和感なく映画のシーンになることが新鮮でした。ヴィヴィッドなマリー・アントワネットが鮮明になっていました。革命が起こったとき現実と真正面から対峙する彼女の強さが予感されます。でも、神格化ではありません。ありのまま、そのまんまのマリー・アントワネットはこんなんだったかな!?と描いている。そして、そのことで絶対君主制の愚かさを露にしている。マリー・アントワネットが悲劇のヒロインに…ということにつなげたくないのはどうしてだろう。この映画はSONYの資本によるものでした。SONYの創立者もこんな映画を制作することにつながるとはこれっぽちも思わなかったはずです。DVDの発売が待ち遠しい映画でした。

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